獅鷲
あれから数分、あまりにショックを受けてたので本当のことを簡潔に説明してあげた。
説明後の雅巳の表情はとても驚いた表情で、信じられないと言いたげだった。
――*――*――*――
「おら!静かにしやがれ!!」
あたし達は今、15分もの遅刻をして教室に来ていた。
多分これは、あたし達が“20分”掛けて“喋り”ながら“ゆっくり”歩いて来たからではなく、理事長室に居た時間が長すぎたからだとあたしは信じたい……いや、信じている!
理事長室を出たのは確かに30分前だった。だったけども、これはきっと道のりが長かったせいだ。
時々興奮し過ぎて止まって、喋ってた時もあった。でもでも、そんな長い時間じゃなかったよ!………多分。
そう、雅巳との話はとても楽しかった。
その中で、一番盛り上がり、興奮してしまった話が『林檎派か梨派』のだった。
これは幼稚な話のようで、意外と討論しがいがある話なのだ。
あたしは断然、林檎派!
そして雅巳も意外に林檎派だった為、あたし達は林檎のイイところ言い合った。
それから意気投合し合ったあたし達はお互いを好きな呼び方で呼び合う様になり、あたしはマサミンと呼ぶようになったのであった。