Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
くるっ
後ろを振り返ると、
そこに居たのは花音ちゃんだった。
「えーっ!
美歌ちゃん、こんなとこで練習してたんだーっ!」
練習と言うか、歌いたかっただけだけど。
「…ぇ、なんでここに?」
そう。
ここの道なんて、
誰も通らないのに。
「いや~買い物行っててさ、
ここ帰る時の近道なんだよねぇー」
「へーっ」
私だけが知ってる場所だと思ってたのに…
ちよっと残念。
でもまぁ、花音ちゃんならいっか!
「さっきの曲、誰の曲?」
ぎくっ!
誰の曲?って…
私の曲だけど…
でも、
こんな恋愛系の曲作ったなんて…
バレたくないっ!
恥ずかしすぎるもんっ////
「ぇ~と…ぁ、だ、誰の曲だったか、忘れちゃった。」
「そっかァ~
知りたかったな~
すっごいいい曲だったからさ♪」
いい曲…
私の、曲が?
「曲のメロディも好きだけど、
歌詞もいいしっ!
なんか、
一途って感じで…共感しちゃったもん!」
私が歌ってただけで、
歌詞分かったんだ。
耳いいな、花音ちゃんって。
…ん?
っていうか、
『一途って感じで…共感しちゃったもん!』
…って事は…
「花音ちゃんって好きな人いたんだ!?」
「ふぇ…っ////」
真っ赤になった花音ちゃん。
やっぱり!