ラブ☆パニック
って、またか…。
アタシの隣に座って、ツケマを直してる美和。
見た目も派手だし、中身だって男の事しかないから、たまにこうして先輩に目をつけられる。
後輩からも、陰口が多いし。
まあ、しょうがないんだけどね。
美和の事を睨んで、コソコソ言ってる先輩達。
女って…怖いね。
つくづくそう思う。
アタシも女だけど。
「よし! 直ったぁ!!」
「良かったじゃん! ってか、化粧大変じゃない? 見るからに毎日派手だけど…」
「アハハッ! まあね! 大変だけど、アタシは咲月みたいに元が良くないからこうしないといけないの!」
「・・・」
笑いながら、お世辞言うの止めてくれません?
別に好きでこんな顔になったワケじゃ…
「あ、お世辞と思ったでしょ? まあ咲月はそういう人だしねぇ」
分かるようで、分かんない。
一体アタシは美和にどう映ってんの?