ラブ☆パニック
これで、美和も遊ばなくなるだろう。
「あ! 翔太からメールだぁ!!」
「え゛…」
「あ、大丈夫♪ 彼、フリーだって言ってたから!」
そーいう問題じゃないのよ、美和。
きっと、違う意味で受け取ったのだろう。
相手に彼女がいなければ、ついて行く、らしい。
全く。
ホントこのポジティブさには驚いてしまう。
「あ~! 呼び出しされちゃったぁ!」
「え゛…」
「って事で! 咲月、またねぇ!!」
「え? あ、ちょっ…」
悲しい。
虚しい。
なんで?
なんでさ!!?
美和は友情より男なのかああぁぁああああ?!!
「よ!」
沈んでるアタシの肩に置かれた手。
「海木…」
「寂しい女だな! お前は」
お前もだろ、と言いたかったのを堪えた。