ラブ☆パニック
まあ、守らないと裏が怖いから守りますけど。
そして、涼はアタシの手を引き、中に入ろうとする。
ちょっと躊躇いがあるんですけど。
「…ねえ涼」
「ん?」
「アタシってここに入っていいの?」
「え?」
「や、ここって特別な場所でしょ?」
「んー。まあね」
「大丈夫、なの?」
「そんな事気にすんなって! ただ、1つ守って欲しい事は、気に食わない奴も居るだろうし、何言われても泣かないでね?」
え゛…?
泣く…?
なんでアタシが…?
アタシは泣かない子だもん!
「だいじょーぶ!」
アタシが挑発的な笑みを浮かべると、涼は「気に入った♪」と良い、大きな扉を開けた。
「うわぁ〰〰! きれ〰〰〰っ!!」
「よい感想を」
笑いながら先を歩く涼。
「あ、そいえばさ」
「うん?」
アタシは綺麗な景色を見渡しながら、涼の背を追う。