ラブ☆パニック




まあ、守らないと裏が怖いから守りますけど。


そして、涼はアタシの手を引き、中に入ろうとする。
ちょっと躊躇いがあるんですけど。

「…ねえ涼」
「ん?」
「アタシってここに入っていいの?」
「え?」
「や、ここって特別な場所でしょ?」
「んー。まあね」
「大丈夫、なの?」
「そんな事気にすんなって! ただ、1つ守って欲しい事は、気に食わない奴も居るだろうし、何言われても泣かないでね?」

え゛…?
泣く…?

なんでアタシが…?

アタシは泣かない子だもん!

「だいじょーぶ!」
アタシが挑発的な笑みを浮かべると、涼は「気に入った♪」と良い、大きな扉を開けた。


「うわぁ〰〰! きれ〰〰〰っ!!」
「よい感想を」

笑いながら先を歩く涼。

「あ、そいえばさ」
「うん?」
アタシは綺麗な景色を見渡しながら、涼の背を追う。




< 37 / 57 >

この作品をシェア

pagetop