きっと好き



倉庫からゼッケンを持って出ようとした時

"ガシャン"

と倉庫の扉は閉ざされた。






「ねぇ、話しようよ。瀬合サン?」





島田さんが腕を組んで扉にもたれ掛かり、こっちを見ていた。



「……はなし?」




少し上ずった自分の声が倉庫の中に響いた。



嫌がらせするくらいなら、直接言いに来なよ

なんて、思ってたのに

実際そうなると、怖くて怖くて
ゼッケンが入っているカゴをギュッと握りしめた。







「岳、本当にあんたの事好きなわけ?」



「…それは……。」




違う。


はっきり言える。

神谷は私の事、好きなんかじゃない。


島田さんみたいな女の子から自分を守るためのモノ。





だから


私は神谷の事を


好きになってはいけない。










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