きっと好き



「あちー!」

「…はい。お疲れ。」


「ん。ありがとう。」



12月だというのに半袖で汗をかく神谷に、タオルと水を渡す。



「どうだった?俺、ハットトリックしちゃった~♪」

「どうって…。うん。すごい。」


「…ひ、ひかるに、褒められちゃった。」





神谷が口を開けたまま固まる。



「何?じゃ、なんて言えばよかったの!?」




また私、顔が熱い。

神谷といたら、おかしくなりそうだ。










「女子の試合、いつから?」


急に神谷が切り出す。


「女子はみんな午後だよ。」

「あ、そっか。」




……ちょっと


「見に来ないでよ…?」








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