きっと好き
「あーんり、今日はもぅ帰るよ。
また明日ね。」
神谷は杏里さんの腕をそっと元に戻すと
「…外で、話してもいい?」
いつになく、優しい口調で
また私を病室の外へと導いた。
「…杏里は、1コ下の、俺の幼なじみ。」
「……へぇ。」
病院の中庭で神谷が話してくれた。
杏里さんが神谷の事が好きだったこと
神谷は杏里さんを“妹”にしか思えなかったこと
杏里さんのアピールが激しくなって、諦めてもらおうと、色んな女の子と付き合ったこと
「…それから…。」
神谷は目を伏せて
今にも泣き出しそうな顔で
「杏里があんなになったのは…
俺のせい。」
そう言った。