きっと好き



「おはよ、ひかる。ちゃんと断った?」




朝一番に挨拶してくれたのは菜摘。



「おはよ。……それがさ…。」





















今日も駅で神谷が待っていて、一緒に登校した。




その時に言おうと思ったけど、なんか言い出せなくて…。







言おうと決心できたのは校門の手前。







「神谷あのさっ「がく~♪」





……。





神谷と腕を組む島田さん…。




横目で私を見て見下したような顔をした。







……いや、そんな顔をされましても。






「ちょっと岳借りるねぇ」
ニコッ

「えー、なんでー。ひかるが寂しいじゃん。」


「いえいえ、どうぞどうぞ。」
「何それ、ひかるー」
「ふふっ」










そんなこんなで



言えなかった…。










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