きっと好き
「……菜摘。」
菜摘がツカツカと私達の方に歩いてきて
「悪いけど、出てってくれる?」
と、平井君を睨んだ。
「ははっ、そんなに睨むなよ」
「平井君、ごめんね。菜摘、ちょっと機嫌悪いだけだからっ」
コソッと言うと
「分かってる。」
って笑ってくれた。
「じゃあ。あ、何かされたら俺にも頼ってよね」
爽やかに笑うと、平井君は教室から出て行った。
わぁー…。
ホントに平井君って、漫画の中の人みたい…。