‐ヤンデレ達と私‐

「‥先生、やめて下さい」


綺麗な顔を歪ませながら笑う先生を突き放すと、先生は酷く傷ついたような顔をした。


「沙由ちゃん‥」


「何かもう訳分からない、ご飯食べたくないなら片付けて下さい‥私はもう要りません」


「‥一緒に」


「わ、私‥男の人にこんな事された事ないから‥それに今の先生怖いのっ」


今まで堪えていたものがポタリと落ちる。


必死に堪えていたけど、もう無理だったんだ。


「ごめん、沙由ちゃん‥泣かないで‥ちょっと、俺おかしいのかもね‥」


「‥触らないで下さい、私少し頭冷やして来ます」


「沙由ちゃん‥沙由‥」


私は気づく事が出来なかった、先生が私の後ろ姿を見て涙を流した事も‥。


見ている瞳が虚だった事も、何も分からなかった。



――――‥
―――――‥



夕飯をパックに分けて冷蔵庫に入れると、私はオーバーオールの形のパジャマと下着を持って来ると私はお風呂に入る。


「はぁー気持ちいい」


バシャッとシャワーを浴びると、私は椅子に座り頭をガシガシと洗い始める。


「‥どうしよう」


家を出た方が良いのかもしれない、お兄さんに会えたのは嬉しい‥だけど‥こんなんじゃ。


一通り洗い終わり私は湯舟に浸かると、私は深いため息をついた。



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