‐ヤンデレ達と私‐
美男子双子と私。

先生遅いみたいだし、朝起きたらもう先生居なかったし‥今日は先に寝ちゃうか。


ぼんやり考えながら歩くと、前に双子の姿が写った。


後ろから二人の間に入り腕を掴むと、おはよーと私は言った。


「おはよー、何だお前‥朝からやたらと積極的だな?」


「コラ、八尋っ‥おはよう、あれ?でもなんで此処に居るの?」


「あれ?言ってなかったっけ?私今住み込みのバイトしてるから、家引っ越したの」


そう言うと二人はびっくりしながらも、何だか複雑そうな顔をして私の頭と肩を優しく撫でる。


「俺達に出来る事があったら何でも言えよ?」


「‥住み込みのバイトまでしなくちゃいけないなんて、今まで大変だったよね?」


何を勘違いしてるんだこの二人は‥笑いを必死に堪えて歩くと、私は堪え切れずにぶはっと笑ってしまった。


「違うよー私は好きでやってるだけだから、家は大丈夫だよ?普通に生活してます」


「なら良いけど、何か困った事あったら俺らに言えよ?」


「ありがとう、二人は優しくて良い人だね‥人に優しく出来る余裕があって素敵だね」


「「‥っ!」」


二人に笑いかけて腕を離すと、後ろから声をかけたあやめの方に体を向けた。



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