君のことを想いながら
まあ、
部屋もまわりの態度なんか
どうでもいいことだ。


地位だって俺には必要ない
ものだ。


「どうせ…100の不幸を集めさえすればおしまい。
この寮とはおさらばだ」


俺は黒い布を投げ捨て
ベッドへ倒れた。


ふと考えが浮かんだ。


上司であるヨクは、
死者を案内する仕事
をしている


なのに、その部下の俺は
こんな仕事。


仕事なのか…?
こんなことが…?


でも、俺は期間限定の死神だ。

異例中の異例だろう。


違っていても、
不思議じゃないはず。
< 16 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop