君のことを想いながら
寮に帰るとすぐに横になった。

「はぁ~~…」


毎日…毎日…。


すでに日課となっている行為。

サキはいつも笑ってばっかだ。

俺のしたことを知らないから、笑顔を向ける。


知ったらどうする…??

俺を、突き放すだろう。

その時こそ、《不幸》を集めるチャンスだろう。


でも…。


突き放されることを、拒否する自分がいる。


頭の中に浮かぶサキ。


サキが憎しみに満ちた顔をすることを想像するだけで苦しい。

「ダメだ…何してんだ…俺…」

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