君のことを想いながら

真実

バサッ―


今日は空がキレイだった。


冬の空は空気が澄んでいて
キレイだ。


俺は、柄にもなく外に出て空を眺めていた。


「…サキ…寝てんのかな…」


笑うサキが頭の中にいた。


バサッ―


俺は無意識にサキのいる
病院へと飛んだ。


ちょうど午前二時半を過ぎたころだ。


サキは当然寝ているだろうな。

そうは思いながらも飛んだ。


病院まではそれほど遠くない
からすぐに着いた。


俺はいつもと同じように壁を
通り抜ける。


「…っ…はっ…」


サキの苦しそうな声が
聞こえてきた。


俺は目の前の光景に驚いた。


ヨクがサキの首を締め上げて
いる…。


「…なっ…な………?」


俺は、話すにも話せなかった。

言葉が出てこない。


のどが麻痺して、頭が混乱している。


ヨクは俺の存在に気付いてないのかまだサキの首を締め上げている。


「ふふっ…」


ヨクが不気味に笑っている。
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