暖簾 のれん
ジェフリー
その日はチェンレイを乗せて部屋に帰ってもなかなか寝られなかった。
昨日までのモヤモヤがドキドキに変わっている。

ホストクラブには行ったこと無いけど、何だかイケメンホストと食事に行く気持ちってこんな気持ちなのかな?なんて思ったりした。

いやいや、イケナイ。彼はきっとそんな気は私に無いはず。

見た目で分かる。

口調で分かる。

あれは営業トークだったし、彼氏のいるペイレイまでが浮かれてしまうほどのイケメンなんだもの、当然彼女や(いや、もしかしたら奥さん?)彼目当てのファンがいっぱいいるに違いない。

あぁ、もう!!

浮かれている自分がバカのように思えた。

「冷静!冷静!」

ブツブツつぶやいてみた。

(一目ぼれ??いや、こんなの一目ぼれって言わない。)

(TVでイケメンタレントを見るのと同じ気持ちよ。)

深夜なのにガバリと起きると、明日行く服を探してみたり・・・。

結局眠ったのは数時間。

「朝食にしよう!」とペイレイが部屋のドアをノックしてきて目が覚めた。

台所に行くとテー・タレッという練乳で溶いた紅茶が用意してあり、トーストが香ばしい匂いをさせていた。

ニヤニヤと笑うペイレイ。

「何?」と聞くと、

「今日はデートでしょう?」と流し目で笑う。

「やだ、そんなんじゃないったら!」

「じゃぁなんで寝不足の顔してるの??」

「!!そんな顔してる??」

「嘘よ!ふふっ」

ペイレイは意地悪だ。笑ってしまった。

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