Best friend
−真実−




私は佐恵の家に毎日行っていたけど、さすがに迷惑だと思って

週に2回と決めた。

週2回とは、火曜日と金曜日。


そして今日が火曜日。
佐恵の家に行く日だ。


ピンポーン。




3分ぐらい待っても出てこなかったので、帰ろうと向きを変えたとき、

ガチャ。


佐恵が出てきてくれた。


「あ、佐恵!!久しぶり。」



「葵か……。」



と言ってドアを閉めようとしたので、私は急いでドアの間に足を挟んだ。




「痛っ…」



「あ、葵が足入れるから……」



「あはは、ごめんね。」




早くも佐恵は機嫌が悪くなってしまった。



「え、えーと……何で学校来ないのかな……?」




「……………」



「佐恵…?言いたくないなら…………」




「言いたくない。じゃあね。」



「あ、佐恵!待って!………あーあ。」



せっかく出てきてくれたのに…

何やってんの、私。



ガチャ。


私が帰ろうとしたとき、佐恵のお母さんが出てきた。



「葵ちゃん。入ってくれる?」


「あ、はい。」



私は怒らると思い、ドキドキしながら家に入った。



そして佐恵のお母さんの後をついて行くと、リビングに着いた。



「座って?」


「はい。」



やばい…

私の心臓は壊れるんじゃないかと思うくらい、速く動いた。




「佐恵が学校に行かないのは、本当に葵ちゃんのせいじゃないのよ。葵ちゃんだけに言うわ。佐恵ね…ちょっと病気なのよ…だから時々変な行動したりしちゃうの。」


あ…もしかして画鋲のことって……




「前、佐恵に聞いたけど…葵ちゃんの靴に画鋲入れちゃったみたいで……あれも病気のせいなの。ごめんね…。」
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