ツインテールの呪縛



幼なじみときたらやっぱりあだ名とか呼び捨てとか鉄板だし、家同士の行き来とかも当たり前。


あのサラサラな髪、意志の強そうな眼。


幼なじみだけの距離。





あああああ聞きたいけど聞きたくない負けた気がするー!!

でも気になるーーー!!



「あの二人と俺がどんな関係か気になる?」


まるであたしの脳内を透視したかのような絶妙なタイミングで颯太が尋ねてきた。


ハイ図星ー☆


っていやああ超ヤなタイミングーーーー!!


「別に……」


マフラーに更に顔を埋めて答えた。


「……そっか。じゃあ俺の独り言だと思って聞いてくれる?」


「………」




無言を肯定と受け止めてくれたようで、深いため息を吐いてから再び口を開いた。






< 72 / 76 >

この作品をシェア

pagetop