聖なる華

ご機嫌伺い




不機嫌。




その言葉が今、一番似合うのはスイレだろう。




今までスイレのあの笑顔を見て怯えなかったの者はいない。




私でも恐怖を感じてしまう恐ろしさ。



なのにあの従者は怯えなかった。



それどころか、それ以上の笑顔で返した。




「レイア様、何なんでしょうね。あんのクソ従者本気で戦ったら手加減してやるか!つか、いたぶってやる」



「スイレ、言葉づかい・・・」



顔が引きつりつつ、注意する。




「あら!やだわ。本音が思わず口からでてしまいましたわ!ホホホ」



ホホホじゃないよ・・・というか、昔、何してたんだ??



あの言葉づかい・・・私に注意するどころの問題じゃないぞ・・・



って、言いたいがここはあえて言わない。



そのことに触れるなという無言の圧力が凄いから。








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