*短編* 一日恋愛

おまけは、

(それにしても、安城の好きな相手って、俺だったのか……)


俺はずっと、ユキだと思ってた。


「どうしたの? 苑塚。」

不思議そうに俺を見上げる安城。


ずっと抱えてた思いが通じたら、余計に愛おしくなった。


………いや、待て。


安城は、俺の好きな相手、誰だと思ってたんだ!?


「しっかしさー、苑塚が私を好きでいてくれてたなんで、びっくりだよ。
私、てっきりナツミちゃんが好きなんだと思ってた。」



ナツミかー!!


「いや、それは無い。」


「なんでぇ? ナツミちゃんカワイイのに。」


首を傾げる安城。


……お前、やっぱり天然だな。色んな意味で。


「いーの! 俺には安城が居るだろ! なんかして欲しい事ある?」


そう言うと、安城の顔がみるみる赤くなって。


「――じゃあ、付き合ったから、花穂って、呼んで……。」


なんて、恥ずかしそうにはにかんで頬を染めながら言う。



――こいつは、どんだけ俺のツボ、押さえてんだよ……。


俺、我慢できんのかな……?










お わ り ★
< 48 / 48 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

モノクロ

総文字数/11,956

ファンタジー30ページ

表紙を見る
夏軌くんと遼ちゃん

総文字数/9,379

恋愛(学園)29ページ

表紙を見る
Hope  -キミとの二日間-

総文字数/11,267

その他36ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop