幼馴染みのお隣さん
誘い?
キーンコーンカーン…
放課後を知らせる鐘。
教室からどんどんと人が出て行く。
「じゃあね! 真希!」
「うん、ばいばぁい!」
沙希に手を振り、教材を鞄に詰める。
そんなあたしに近づいてくる彼。
「6時半」
「うん、分かった。待ってる」
これは、啓の部活、
サッカーが終わる時間。
あたし達は一緒に帰ってる為、
啓が終わるまで待たないといけない。
「ああ」
そういい、教室を出て行こうとする啓。
ボーっと見つめてると、啓が振り向いた。
「どしたの?」
いつもなら早く行くのに。
「いや? ……」
「なに?」
「……お前も、一緒に来るか…?」
「え?!!」
いきなりの誘い?!
初めてで嬉しいんだけど!