【短】甘く愛して欲しいのに!
ステップ0
それは三ヶ月前のこと。


「悠希くん好きです!付き合ってください!」


夏休みが明けたその日に、あたしは隣のクラスの悠希くんに告白した。

何で夏休み前に告白しなかったんだろうって何度も後悔した。


長い夏を一緒に過ごせたら、どれだけ幸せだったことか!


「いいよ」


「え?」


あまりにも簡単に答えが返ってきて、反応に困る。

今の空耳…?


「付き合ってもいーよ。つっても俺、サッカー優先するけど、それでもいいなら」


表情一つ変えずに、淡々と言い放った。


嘘…本当に?


「やーったあ!」


それは、奇跡が起きた瞬間だった。


16年間生きてきてよかった!

もうこの世に思い残すことはないよ!
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