【短】甘く愛して欲しいのに!
ステップ1
「光ーっ」


休み時間、ドアからあたしを呼ぶ愛しい声!


「悠希!教室にきてくれるなんて珍しいね。どうしたの?」


あたしは急いで駆け付ける。


「今日一緒に帰るの無理になった。ミーティング入ったから」


「えー!?」


「用はそんだけ。じゃーな」


そう言って教室へ戻って行く背中を、あたしは涙目で見送った。

久しぶりに一緒に帰れるはずだったのに…。




「目の保養できてラッキー♪」


「ほんっと悠希くんカッコイイよねー。光と付き合ってるってまだ信じられないし」


全部聞こえてるよー。

慣れてるけど、今の心には寂しく響く。


付き合って三ヶ月。

あたしだってまだ不思議だし。


だって……
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