First Love 〜俺に惚れろ〜

「………」

何だか横から不機嫌なオーラが…。


「な…何か不機嫌?」

「ぁあ゛?別になってねぇよ゛」


……絶対不機嫌


「…そ、そんなにナナの着たの見たくないなら、見なければいいじゃん…っ」

「……んなこと言ってねぇ」

「じゃあ何で不機嫌になっ…「あんなヒラヒラした格好しやがって、周りの男が見てんだよ、それくらい気付けバカ女…っ」




………へ?




「ゅ…、?」


思いもしない悠の一言。


「…お前みたいなヤツがあんな格好してウロチョロと、気色悪りぃんだよ」

「………は?」

「周りのヤツらが気分悪くなって客来なくなったらどーすんだよ」

「なっ!!」


びっくりしたナナがバカだった…!!!!


「……とっとと行くぞガキ」


1人でスタスタと歩いて行く、悠。


「…、待ってよ!!」


…明日文化祭だし

今日は大目に見といてあげるから…、


「……悠っ!!」

「あ?」


ドンッ


「……っにすんだ「明日、頑張ろぉネっ…♪」


悠の背中目がけてぶつかって行き、笑いながらそう言い


「………ガキ」

「…性悪男」


そんな言い合いをしていつもの道を

下校中――。

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