First Love 〜俺に惚れろ〜
ガヤガヤ…
わいわい…
1時間くらいすると、店内はお客さんで賑わってきた。
予想以上に忙しく、あちこち行ったり来たり
「ナナーっ…」
「はいーっ!!」
「これ、3番テーブルにお願い」
「はぁいっ」
変わらずヒラヒラのメィド服を着て、頼まれたケーキを3番テーブルに運ぶ。
「おまたせしましたぁっ」
「お、君可愛いね?」
「名前なんての?」
…キター……ッ!!
お客さんの中には同い年くらいの男性も多く、
こういった内容で話しかけられるコトがさっきからチョコチョコあった。
「ぇ…と…」
困っていると、
「スミマセン、そう言った質問に答えることはできません。失礼します」
不機嫌な顔の悠に腕を引かれてその場から離れた。
「ゅ、悠、ありが「バカ女」
お礼を言おうとしたら、とぉ〜っても不機嫌な悠の声。