First Love 〜俺に惚れろ〜

後半



教室に戻ったら怒られると思ってたのに、逆にみんなはニヤニヤしながら『お帰りなさぁい♪』と言った。

そして

「で、何があったの!?」

「堀川はなんて?」

「悠と何かあった!?」


質問の嵐。


「…な、にもない…よ?」

『…………』

「ただいまぁ♪」

「あー楽しかった♪交代だよー」


後半の子たちが帰ってきた。
ナイスタイミングッ!!


「ぁ、もうそんな時間かー…」

「…ん?何、みんな何かあったの?」

「ぁ〜、あのね?ナ「わぁあ!!な何でもないよっ!!!!」

「…後で教える♪」と耳打ちしている友達。

……何をデスか、何を…!!


「ナ〜ナちゃん」

「へっ!!?」

りょうが話しかけてきた。


「文化祭、俺らと回ろーぜ♪」

「また絡まれそうで心配だし」と続ける。

…俺ら、とは

悠、のコトだろう。

……ちょっと緊張…。


「ナナちゃん?」

「えっ!?あ、うんいいよ、行こっ!!?」


…そーいえば、誰と回るか決めてなかった。

文化祭回るのをかなり楽しみにしていたナナは、そこで絡まれるのはゴメンだ、と思い

悠達と一緒に回ることにした。


――…

クレープ、焼きそば、わたあめ、お好み焼き…。


「ひゃあ〜〜っ!!♪」

「ナナちゃん…、そんなに慌てなくても無くならないから」

「……ガキ」

「だ、だって…っ」

スッゴく楽しいっ!!!!♪

「おいしーっ♪」


一通り屋台を回り、ベンチで座って休憩中。


「楽しぃネェ〜♪」

「……ガキ」

「ガ、ガキじゃないっ」

「大食い」

むぅ…。

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