First Love 〜俺に惚れろ〜
――…
「いえ〜いっ!!
ただぃまぁ♪」
「…スゴいねナナ」
そう言って、パンにかぶりついているナナを見ながら呆れた表情をする、瑞穂。
「へっへ〜♪美味しい♪」
競技の結果は余裕で1位だった。
「…大食い」
「うるさいぃっ!!」
悠を見ると、
………。
「……ん?何だよ」
周りにはいつの間にか、女子の先輩達がいた。
こちらを見ている。
「ねぇ、悠?だぁれコレ?」
コレぇ?
ナナ、物じゃないし。
「この子、悠の彼女って噂のぉ…、冬美ナナ?だっけ」
「あぁ、でも彼女じゃないらしいよ?」
「ふーん…。悠〜、こんな子に構ってないであたし達と遊ぼぉよぉ〜?」
…何なんですか、はい。
言いたい放題デスね?
「…こんな子、って…、何様…」
「…はぁ?あんたどっか行きなさ「…るせぇ」
不機嫌そうな悠の声が、先輩の言葉を遮った。
「…オラ、お前とっととパン食っちまえ」