First Love 〜俺に惚れろ〜

「酔ってんだろ、変なのに絡まれてるし」

「…別に助けてなんてゆってないもん」

「あ゛?」

「悠が来てくれなくても1人で逃げれるしっ。
ナナがどーなったていいじゃない…」

「…振り払えねぇで触られてたのは誰だよ」

悠の声が段々低くなっていくのがわかった。


「ナナが何されたって関係ないじゃん…」

「…「助けてもらわなくてもあんな人達余裕で『ドンッ』

「っ…な、何すんのっ…、離してよ…」


腕を壁に押しつけられ、動かしてもビクともしない。


「…振り払えんだろ?」

「な…」

「じゃあ俺から逃げてみろよ」


に…逃げてみろって
これじゃ…。


「…男の力なめんな」

思わずビクッとする。


「……っ」

何よ…、悠なんか…。


「べ…つに、ナナ、何されたって平気だもん…っ!!」

「…じゃあ」


…へ


「俺に何されても平気だよな?」

直後、悠の顔が近づいてきて


「…っん」


止める間もなく口を塞がれた。


「…っ、んん…っ!!?」


いきなりのことに頭が混乱する。


「んー…っ!!!!」

苦しくなって、掴まれていた腕を動かすと

それに気付いたらしい悠はキスを止めた。


「……はっ、はぁ…、」

「…ざまーみろ、ガキ」


最後にそう言って、悠は歩いて行った――…。

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