First Love 〜俺に惚れろ〜
「なぁなぁお前らどーしたんだよー?」
「別に」
「昨日なんかあったの?」
!!?
「な、ななな何にもないよ!!?」
思わずかんでしまう。
だだって、てゆーか何で『昨日』って知ってるの…?
「…あっやしー。お前ら昨日トイレ行くとか言ってそのまま戻ってこねぇしよ」
ぁ…そゆコトか…。
昨日あのまま帰っちゃったから…。
悠も戻らないで帰ったんだ…。
そんな事を考えていたら、「あ〜、そーだ。忘れてた」とりょうが言ってきた。
「ナナちゃん、メアド交換しよーぜ?」
「…へ?」
メアド…?
「メーアード」
「ぇ…、あ、うん?そーいえばまだ交換してなかったっけ」
結構話すのに、まだメアドを交換してなかったことを思い出す。
「ん、なぁに?メアド交換?」
そこに瑞穂もきて。
何故か全員のメアドと番号を登録。
もちろん、無理矢理。
ナナに悠のを登録するように言ってきたのも、
悠のに勝手にナナのを登録したのも、りょう。
何か悔しかったから、りょうと瑞穂もお互いのを登録させた。
…嫌がってたけど。
それで、瑞穂は少し苦笑しながら「…トイレ行ってくる」と、その場を離れた。
…で、りょうが再びさっきの話を持ち出してきた。
「…もしかして悠、ナナちゃん襲っちゃった?」
楽しんでいるのか。
りょうは笑いながらサラッとそんなことを言った。
「ぉ…、おそ…っ!!?」
「…んなことするか、バァカ」
「へぇ〜?」
まだニヤニヤしてるりょう。