First Love 〜俺に惚れろ〜
少し不機嫌なその声色にドクン…と心臓が跳ねた。
…ねぇ、怒ってるの?
ナナがバスケ部に入ったのが理由で…。
「……怒ってるの?」
『は?』
「…ナナがバスケ部に入ったの、そんなに嫌だった?」
『誰もんなこと言ってねぇだろ』
言ってるように聞こえるもん…。
あ、ヤバイ泣きそー…。
何でかわかんないけど無理かも…。
「ズズッ…」
こらえなきゃと思って鼻をすすった。
『っ!?お前泣いてんの…?』
「泣いてないデスから」
『………嘘つけ』