First Love 〜俺に惚れろ〜

やっぱり返信した方がいいのカナ…。


“アホじゃなぃッ!!”


「…送信っと」

んー、何か変な感じ…悠とメールしてるよ…。
何て返信くるんだろ?


……………。

…………。

…遅い。

…いや…、まだ一分くらいしかたってない、か。


「って…、何でナナ返信待ってるの」

やめよう、そうだ、お風呂…

『〜〜♪』

ッ!!?

「ゅ、悠だ…っ」

メールを開くと


“ふざけんな”


絵文字も何もナシに、そう一言。

怒ってるのか特に意味はないのか。
メールの一文一文にさっきから何でこんなに一喜一憂みたいになってるのか。

それさえもわからない。


でも


「……ナナ、なんかしちゃったのかなぁ…」


凄く不安になった。

怒らせちゃったのかな、とか

そんなことばかり考えて返信するのを忘れていた。

突然見ていたケータイの画面が変わり、着信を知らせた。

「ほゎ…っ!?」

考えこんでいたため驚いてケータイを落としそうになった。

「…で、電話?」

ドキドキしながらもケータイを耳にあて

「も…、もしもし?」

と控えめに電話に出てみた。


すると、


『………チッ』


声ではなく、舌打ちが聞こえた。

……やっぱり、怒ってるのカナ…?


「…ぁ、あの?」

何で電話したの?

心の中で問い掛ける。


『…お前、返信遅いから』

「………」

『…何で急にバスケ部なんて入ってくんだよ』

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