スキトキメイテキス【BL】
「……すき、だと思います」
「最後は余分だ」
「……っ、無理矢理言わせて満足ですか!」
「お前は嘘をつかない」
噛み付く様な僕に対して、すっと目を細めた俺様水野は真剣な表情でそう口にした。
「馬鹿正直だもんな、お前は」
──だからお前が好きなんだ。
ゆっくりとした仕草で僕を抱き締めて。
耳元で言葉が木霊する。
「十流」
ふわり、と甘い洋菓子の香りがどこからともなく香って……。
「水野、さ……」
僕の言葉ごと奪うように、唇が重なった。
どくどくと、全身が心臓にでもなったみたいだ。
鼓動の音しか聞こえない。
僕の視界は彼に占領されて……。
妹がカッコ良いと騒いでいたあの顔が、今僕の目の前にあるだなんて。