同棲彼氏

ホテル

「お前も入れば?」



真湖斗がバスタオルで頭を拭きながら行った。



「えぇ~!あんたが入った風呂に入るの?」



私は率直に言う。



真湖斗は少し舌打ち。



「入らないとか汚ねぇよ」



私はその一言で入ることにした。汚いなんて、女の子には耐えられない。



でも、お風呂には入らない。シャワーを浴びるだけ。



知らない男が使った風呂なんて、入られると思う?



「あ、俺シャワーしか浴びてねーから」



真湖斗は私の心の中を読んだように言った。



「お前、今日入りたかったんだろ?」



真湖斗は驚くようなことを言う。



私は真湖斗の言葉にニヤニヤ。



「へ~え。真湖斗クンて優しいんだぁ」

「バカ言ってんじゃねぇ」



怒られた。



「は?私、バカじゃないし」



私は言い返す。



「本当か~?前見て歩かなかったからバカじゃねえの?」

「バカじゃない。私、看護士だよ?」



私の言葉に真湖斗は吹き出す。

「似合わんな~」



私は真湖斗の言葉に若干カチン。



そして、怒った私はバスルームに消えた。
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