同棲彼氏
「え~!ここまで来て~?」



・・・はいはい。



分かったからその残念そうなけな気な顔はやめてね?



ジェットコースターを乗る順番が来た。



しかも、最悪な事に、一番前。



「やっぱやめよう?」

「え~?」



・・・・・。



私は乗った。



怖い…。



そして、動き始めたジェットコースター。



怖いよ・・・。



何か、あのジワリジワリとした、「さあ、今からやるよ・・・」みたいなゆっくりの動きが耐えられない。



怖すぎ。最悪。最低。いや、ジェットコースターは高い位置にあるから最高?
っていうか、こんな事考えている事自体おかしい?



私の頭はもう、正常な考えが出来ないみたい。



ジェットコスターなんて、十年ぶりくらいかな。



何て思ってたら、ジェットコースターが、「今から落ちる」て所で静止していた。
「何?機械故障?」



私は恐る恐る聞いてみた。



だけど、真湖斗はケロリとしている。



何で?怖くないの?機械故障してるかもしれないんだよ。



「これは、ただの演出だ」

「ウソだ」

「ホント」



ウソ!何でこんな怖いことするわけ!?ジェットコースターを最初につくった人の心理が分からない・・・。



そして、次の瞬間、ジェットコースターはストン、と落ちた。



「キャーーー」



みんなは叫んでいる。



だけど、私は叫ぶどころじゃない。



怖すぎて、声が出ない。



すでに失神状態な私。



そして、ジェットコースターは終わった。



もう、あんなモノ、一生乗りたくない。
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