双子くん×双子ちゃん
「…つ、紬?」
異様なオーラを放っている紬に
恐る恐る話し掛けるも、
その本人には全く聞こえていない。
「つーむーぎーっ!!!」
「うわっ、うるさ!」
耳元で叫んで、ようやく反応した紬は
「いきなり何、奏」
と、超不機嫌顔。
全く、無視されたあたしの身にもなってよね。
「いきなりじゃないよ、さっきからずっと呼んでたんだから」
「あー…、ごめん。
ちょっと考え事してたからさ」
「考え事?」