汚レ唄

── 伝染 ──



あくる朝、始発の電車に乗り込んだ。



始発だけあって、まだ人が少ない。


まだ白くモヤがかった景色を見ながら、ボンヤリと家に帰ってからすることを頭の中で整理する。




えーっと……、あの時、制服姿のまま手首切って、制服のスカートが血だらけになってたはず。


……ってことは、今日はとりあえず、クローゼットの奥にしまいこんである、近所のお姉さんからお下がりでもらった制服を出して着て行かなきゃなぁ。





で、私の制服は、後々どうするか考えよう。



うしっ。
そんで、カバンの中に教科書入れて、そのまま学校に行って……今日は体育ないし、体操服はいらないっと。


それから、放課後、祐君に携帯返してもらって……。







…………結局、あの人は……



恵さんは家に泊まったのだろうか?



謝らなきゃな。






昨日の出来事を思い出すと胸の中がズキズキと痛みを訴えてくる。


謝ろう。



悪いことをしたって自分で認めてるのなら。



学校間に合うかな?



今から家に帰って着替えて……



だめだ。

どう考えても遅刻にしかならない。

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