スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-
言ってしまった……。
けど、いいか。
言われっぱなしも嫌だったし。
言い終わって彼女を見ると、
悔しそうに震えている。
まあ中学生だもんね。
かなり大人気なかったわ。
「あなたねぇ!!」
はち切れたように大きな声をあげる麗佳さんが
何か言おうとして、
「山田さん?……麗佳ちゃん!?」
後ろから聞こえた声に
2人とも顔を向ける。
「伊東くん」
「佐月さん……」
今帰宅中らしい伊東くんは
麗佳さんがここにいることにびっくりしているみたい。
そうか、稜佑と幼馴染ってことは
麗佳さんも知っているよね。
「何してるの?」
いつもより険しい顔の伊東くんが
麗佳さんを見ると、
バツが悪そうに
「いえ……彼女がこの間兄と親しくしていたのを見て、
偶然会った今挨拶をと、思って……」
歯切れの悪い麗佳さんに
伊東くんはため息をついて
「余計なことしたら、
稜佑にまた冷たく言われるよ。
家帰りな」
彼らしくない冷たい感じで
彼女に声をかける。