ノストラダムスは女子高生




「 ――― 藤本ですよ?

サワディ先生も、
仲良かったじゃないですか 」



「 … ナンカあったか?アベセンセ

ワタシ!相談のるデスよ?!
なんでも言って下さ〜い!! 」



「 え… いや、だって

ここに机だってあ… !! 」








―――   無い ……






マメな割りには
好きなグラビアアイドルのポスターや
訳の判らない本で
かなり乱雑な藤本の机は
俺の真向かいにあって ――




「 おはようございます…?阿部先生 」




今、ズルズルと蕎麦を啜りながら
さも当然そうに、そこに座って
そう声をかけて来たのは
見た事もない、中年のオッサン




回り込んで、襟首を締め上げた




「 な! なにするんですかあ?!
阿部先生ええ!! 」




「 阿部先生ええじゃねえよこのタコ!

――― お前、誰だ?!

… もしかして変身でもしてるのか?!
解け!! いいからその変身を解け!! 」




「 ヒイイイイ?!
た、助けて下さい誰かあ!!
阿部先生がヘンですうう! 」





慌てながらやって来た
見慣れた職員室の面々に
不慣れな調子で机に押し付けられる


手を思い切り振り回し、
そこからはい出て、廊下に走った






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