ノストラダムスは女子高生





「 …アキラ、
今のちょっとカッコ良かったぞ

さすが元、渋谷"女道鎖"のリーダーだ 」



「 阿部センセ、それなんです? 」



「 あのな、走るのメインで… 」



「 う、うるさい!!
過去の黒歴史を晒すな!!

しかも公道、車のレースで
私あんたに負けたんだから!!
それまで……
誰にも負けた事なかったのに!! 」




「 あれは仕方ない

公道の直進レースなんてのは
腕じゃなくて、マシンの性能だ

おまえはロマンに走りすぎたんだよ… 」




「 …僕は阿部センセが
判らなくなって来ました… 」




「 いや… 俺は別に族とか
走り屋だった訳じゃないんだ

当時コイツらが騒いでた近所に住んでて
毎晩うるさかったから、説教にな 」




「 …その後ベットの中でまで
説教する男なんて最低よ 」




「 あれは説教じゃないだろう!!
負けた賞品が自分だなんて
安売りしちゃダメじゃないか!! 」



「 結局食ったくせに〜〜!! 」



「 仕方ないだろう!!
アキラ可愛かったんだから!! 」





真っ赤になって、言葉を詰めたアキラ

その腕の中で、
大人しくしていたリルカが
突如、猛然ともがき、暴れ始めた




「 も…皆、うるさあああああい!! 」






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