接点のその先へ



どんなに手を加えても
ほんとの私はキレイなんかじゃない

真っ暗でドロドロで
絶対に見たくなんかなかった

お母さんは言う
「ほんとうの貴女に価値があるのよ」

価値なんかない

お母さんのお友達も私を可愛いと言うけれど
私のしたことは決して可愛くなんかない

知らないでしょう?
私のしたこと
犯してしまった私の罪を


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