桜、咲く頃会いましょう。
「沖田さん失礼します。」
「はいどうぞ」
こうやって沖田さんと二人きりになるのは久しぶりで少し緊張する
ここに来てから土方さん以外の部屋で寝たことがなかったから
「ねぇ桜子ちゃん?」
「はい何ですか?」
なぜだか沖田さんが改まった様子で聞いてくる
そのせいもあってか私も何故か正座してしまった
「土方さんてよく笑うの?」
「へ」
あまりに意外なことだったのですっとんきょうな声が出てしまった
「で、笑うの?」
「えぇまぁ…」
そう聞くと沖田さんはものすごい声で笑いだした
隣の平助くんの部屋からはうるせえとその隣の近藤さんの部屋からは元気だなぁという声が聞こえた
でもそんなに土方さんが笑うのっておかしいかな?
私はどっちかって言うと怒ってる方があまり見たことない気がする
鬼の副長なんて言われてるのに…