桜、咲く頃会いましょう。
第七夜 桜色の日々
【桜子】


「桜子!!」



私の名を呼ぶ声がする


この声は土方さん


この屯所の中で私の事を桜子と呼ぶのは土方さんくらい



「桜子…」


肩で息をする土方さんがもう一度私を呼ぶ



「なにか急ぎのようですか?私これから総司さ…!」

「俺にしろよ…」


いきなり私の肩をつかんで土方さんの方に向かされた



「土方さん?」

「総司なんかやめて俺にしろよ」



???



土方さんは一体何を言っているんだろう?



「土方さんもおつかい行きたいんですか?」

「は?」

「え?」

「総司と付き合うんじゃねえのか?」

「あ、はい。今から総司さんのおつかいに付き合うことに」



そういった途端へにゃへにゃと床に座り込む土方さん



なにかまずいこと言ったかな?


横では総司さんが必死に笑いを堪えてる


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