桜、咲く頃会いましょう。
第八夜 想いの彼方へ
【桜子】


今日は土方さんが近藤さんの命令で江戸に出張に向かってしまっていていない



土方さんがいないと私の一日はこんなにも退屈なんだと初めて思った



それにやっぱり土方さんがいないのは寂しい


「さくら?入っていい?」

「平助くん?どうぞ」



平助くんが私のところに来るのは珍しい



急用かな?



「どうしたの?平助くん?」

「いや、別に用とか無いんだけどな…」

「ん?」



何だか平助くんが変だ…



「そうだ、茶!!」

「お茶?」

「あぁ、茶いれてくれねえか?」

「うんいいけど…」



お茶が飲みたかったのかな?



「ちょっと待ってて、すぐいれるから」

「ありがとな」



いつもは土方さんにお茶をいれていたから土方さんがいない日はお茶をいれないから物足りなかったんだ



今朝出ていった土方さんにもう逢いたい


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