恋心♥上昇↑↑
この呼び方は!?と振り向くと杉山華恋率いる女子が10人くらい立っていた。

「勉強教えてほしーんだけどォ。コッチ来てぇ。」

アタシはこの時が、多分1番嫌いだ。

勉強なんか教えて欲しくないくせにワザワザ。

なんて言えっこないから口には出さず渋々頷く。

この少しヤバそうな女子軍団はアタシをよく体育館裏に連れていく。

1年の2学期くらいからだ。



ドンッ。

「キャッ」

押されて砂利の上に倒れるアタシ。

いつもされるからあんまり痛みは感じなくなったけど・・・。

これってチョットヤバイかも・・・。

「たまチャン?・・・なに?その目?・・・。あ、髪の毛になんか付いてるよ?とってあげる。」

女子Aは言い終わらない内にアタシの髪の毛を力強くひっぱた。

「っ痛ッ。」

「オマエ臭いんだよ。ま、たまは猫だし?臭いよねー。」

ギャハハッとけたたましい笑い声が響く。
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