溺愛ダーリン&愛しのハニー
 二人は私に何かを隠していた。


「冬子…第一…証拠がないだろ?…それに悪いのは俺だ」



「…あれは…ハニーが勝手にしゃしゃり出て来ただけで…。もうすぐで試合も
近かったのに…」



「いいんだ…」



武士は口を噤み、自嘲的な表情を浮かべる。


「何が…どうなってんのか…全然…分からない」



「ハニーの親衛隊が誰かが…武士に大怪我を負わせたのよ」



「証拠はないって言ってんだろ?冬子」


「でも…!!?」


冬子は今にも泣きそうに顔を歪める。

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