溺愛ダーリン&愛しのハニー

すべての記憶

 ダーリンが落ちてゆく私の身体を抱き締めてくれた。



 私たちは大きな飛沫を上げて…瓦礫とともにプールの中に身体を沈める。



 そこで…私は意識を手放していた。



 幼い頃の記憶…。



 お父さんとお母さんと3人で暮らした日々が……脳裏に現れた。




 アルバムの写真を見ても…記憶の失った私は首を傾げるだけ。



 でも…今見たら…理解できる…。





 写真に込められたすべての想い出を…。


 

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