溺愛ダーリン&愛しのハニー
 「……」


 「ポットから紅茶こぼれてますよ~珪さま」



 「ええっ!!?」


 ダーリンは朝からボ~ッとしていた。
 ポットの中の紅茶を注いだつもりがカップではなく…テーブルに注がれていた。


 「げっ!!?あっ…ちちっ~><」


 テーブルクロスからこぼれた紅茶が滴り…ダーリンのズボンを濡らす。



 「どうしたの??ダーリン…おかしいよ??」


 「え、あ…ズボン…穿き替えて来る」


 椅子を立ち上がって…また2階に戻って行った。


 「リアクションが…初めて迎える朝に緊張で戸惑う…新婦の顔ですね」



 濠さんは大笑いしながら…零れた紅茶をふきんで拭いた。

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