溺愛ダーリン&愛しのハニー
 愛してもない男性と結婚するのは…苦痛の何者でもない。


 死んだ方がマシとまでは言わないけど…。


 ダーリン…顔はまあ~いいとして…性格が…どうも…気に入らない。



 「!?」


 横目でチラリと見ると…ダーリンも私を横目で見ていた。


 「……片目で不便じゃない?」


 「慣れた…俺の緑の瞳のことは秘密だからな…」


 「え、あ……」


 「バラしたら…お前の叔父さんの借金の肩代わりはなかったことになる。叔父さんに首を括ってもらうしかない」



 血も涙もない冷血な口調。


 こんなヤツに従うしかない自分が口惜しい。


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