君と見た空。
君にもう一度会いたい―――。


そう思ったとき、

僕は教室にいた・・・。


「え~、イキナリだが転校生を紹介する。

 鈴木、入れ。」

担任の急な紹介。

なぜか、心拍数が上がっていった。


もしかして、

彼女かもしれない―――。

そんな期待で、胸がいっぱいだった。


ガラガラ。ドアが開く。

生徒の視線が、音のする方へと、

一斉に向いた。


「失礼します・・・。」

この声・・・やっぱり。




< 12 / 82 >

この作品をシェア

pagetop