何度でも君を・・・


雄輔は前に倒れた。



…。


雄輔って、こんなに弱かったんだ…。



ちょっと幻滅しちゃった。



あたしが雄輔を見てると、雄輔がなにやらポケットをあさりだした。




「「…?」」


あたしと高谷君は雄輔の手を見る。


すると…ポケットから、なにやら銀色の…



カッターが出てきた。




カッター…。



なんで持ってんの?



しかも、ポケットに入ってたとか…。


あたしの注目するとこはそこだった。




けど、雄輔がイキナリカッターを高谷君のほうに振り回してきた。



「俺の邪魔するやつは…死ね!」



さすがにこれはやばいと思う。



あたしのせいで高谷君がけがをしたら…っ



「高谷君!!」


あたしは、彼の名前を呼ぶことしかできなかった。





けど高谷君は、雄輔がカッターを持っている手を蹴り、カッターを飛ばした。




…すごい。



雄輔は勝てないと察したのか、「覚えてろよっ!」とか言って逃げた。




「…お前、けがしてないか?」


高谷君が振り返って聞く。


「してないよっ!高谷君は??」



…高谷君が少し顔をゆがめた。


「…??」



「お前、さっきオレのこと…」


「なぁに?」



「いや…なんでもねぇ。」



高谷君はなにか言いたそうにしてたけど…



あたしはそれが聞けなかった。



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